【報告】 校友会主催交流研修会 – 作業療法部会

◆ オンライン会報2024

2025年1月27日

【報告】 校友会主催交流研修会 – 作業療法部会

2025年1月11日(土)、森ノ宮医療大学作業療法学科の卒業生を対象に、校友会主催の交流研修会を開催いたしました。本研修会は卒業生の皆様の学びを深める機会を提供するとともに、教員と卒業生の交流を促進することを目的としています。今回のテーマは「SST(社会生活スキルトレーニング)」であり、日々の臨床において非常に実践的で役立つ内容でした。講師には社会医療法人北斗会さわ病院の田口功先生をお迎えしました。

田口先生には、研修会の前半でSSTの基礎理論や活用法についてわかりやすく解説していただきました。後半では、その理論をもとにした演習が行われ、参加者同士のロールプレイを通じて、理論の実践への応用について深く考える貴重な機会となりました。演習後の質疑応答でも活発な意見が交わされ、会場全体が活気に満ちた雰囲気となりました。

本研修会を通じて、卒業生の方々が日々の臨床実践に生かせる新たな知識を得るとともに、旧友や教員とのつながりを再確認できたことは大きな成果であったと感じております。また、研修会を通じて、森ノ宮医療大学の卒業生コミュニティがさらに活性化し、地域医療の発展に寄与することが期待されます。

最後に、本研修会の企画運営に多大なご尽力をいただいた高橋さんと水谷さんより、以下に感想を寄せていただきました。引き続き、卒業生と教員の相互の親睦を深めながら、森ノ宮医療大学と地域社会の発展に寄与する取り組みを続けてまいりたいと思います。

【作業療法学科教員 小川泰弘】

森ノ宮医療大学作業療法学科 4期生 高橋果乃

SSTの研修に参加し、SSTの理論や臨床場面での実施方法を体験しながら学ぶことができました。

SSTは大学の授業でも学びましたが、当時は患者様と関わった経験が少なかったため、実際の場面を想像することが難しい部分がありました。しかし臨床に出るようになり、大学で学んだ知識を持った上で今回の研修に参加したことで、SSTをさらに深く理解でき、実際に自分が関わっている患者様を想像しながら学ぶことができました。

SSTは「訓練」「治す」といった堅苦しいものではなく、対象者の良い点や特性を集団の中でお互いに尊重し合い、より良くしていくものなのだと感じました。対象者は自信がつき、周りの患者は相手の良いところを見つける力が身につくため、個人としても集団としても成長できるものだと思いました。
今回SSTのコリーダーを体験し、自身の対応力の未熟さを感じつつも、田口先生にアドバイスをいただきながら行えたことで新たな視点やスタッフとしての動き方を学ぶことができました。 SSTでの考え方や関わり方は普段の患者様との関わりの中でもたくさん活用できると感じました。今回得た知識や技術を臨床場面でも意識し、これからも経験を積んでいきたいと思います。

森ノ宮医療大学作業療法学科 4期生 水谷優花

本日はお忙しい中講義して頂きありがとうございます。
対人技能にアプローチするプログラムを立案する際にSSTが有効だと思いプログラムに取り入れたいと思い今回の研修を企画しました。

また、今回の研修では、実際のSST の流れや組み立て方、リーダーの進行の方法、サブリーダーとの連携の仕方を学べました。これから病棟で運営するにあたって、集団を評価して対象者に合った方法を考えることがまず課題だと思いました。またフィードバックの仕方や語彙数のスキルも向上していきたいと思います。今日の講義を糧にこれからも頑張りたいと思います。